2008年7月21日月曜日

はじめに

会社を辞めて自費留学するとなると、かなり前の段階から準備した方が望ましいと言えます。私が自費留学にこぎつけることができたのは以下の準備ができたからかと思います。
  • キャリアプランを練る
  • 人脈を拡げる
  • お金を貯める
  • 英語の勉強をする
  • 家族を説得する
キャリアプランを練る
現在所属する会社で何に注力しどんなスキルを蓄え、留学先では何を勉強し、留学後にどういった進路に進むか、といった少し長めのキャリアプランを練る必要があります。そもそも、留学する必要があるのか、という検討が必要ですね。

人脈を拡げる
海外留学に向けて、国際会議等に出席して大学教授等と知り合いになることが重要かもしれません。特に米国大学の場合、入学試験というものはなく全て書類審査で合否が決まります。その際、教授の権力は絶大だそうで、教授がその学生を入学させたいと判断すれば合格となります。となると、もし書類上において能力が同等と判断できる二人の学生がいて、一方が教授にとって知り合いでどんな人柄かわかっている場合、その教授がどちらを合格させるか容易に想像できます。

お金を貯める
まずは学費や生活費等を蓄える必要があります。卒業するにはマスターコースの場合2年、ドクターコースの場合一般に5年程度かかると言われています。例えば、GMU(George Mason Univ.)のパンフレットには、奨学金をもらわずに在学する場合、学費をはじめ住居費、食費、健康保険等のもろもろの生活費を全部含めると1年に$30,155(約300万円)必要、と書かれています。実際、この額を払える財政能力証明書を出願書類に添付する必要もあります。
州立大学か市立大学か、都会か田舎か、等によりますが、いずれにせよ数百万円の貯金が必要になります。養う家族がいる場合にはより多くの資金が必要になりますね。

英語を勉強する
当然ですが、米国の大学では全て英語で講義を受け英語で発表したりレポートや論文を書く必要があります。ただでさえ卒業するのが大変と言われているので、英語能力が低いとかなりのハンデになりそうです。
そもそも、母国語が英語でない学生が大学院に入学するには、TOEFL iBTを受験し志望校が提示する最低点を超える必要があります。例えばGMUの場合、合計点が88点以上という指定があります。また、大学によっては学部が指定する最低点と学科が指定する最低点が異なる場合があります。この場合、たいてい学科が指定する最低点の方が高く、高い方を満たす必要があります。

また、米国の大学院の場合、GREも受験し志望校が提示する最低点を超える必要があります。GREは母国語が英語であろうがなかろうが関係なく、大学院への入学を志望する大学生が受験する試験で、米国の大学生向けです。科目は、英語と数学と小論文。もちろん全て英語です。特に英語の試験は激ムズです。私も10年以上英語の読み書きをしてきましたが、まったく見た事もない英単語が連発、ほとんど当てずっぽうに答えるしかない場面がほとんどでした。

というわけで、何年も前から英語の勉強は必須です。
家族を説得する
養う家族がいる場合には、まず妻に理解してもらう必要があります。外国に住むことに対する考え方はかなり個人差があるようで、絶対やだ!という奥さんの場合には海外に留学するのは難しいかもしれません。
また、子供がいる場合には、両親(子供達にとってのおじいちゃんおばあちゃん)の説得も重要です。両親にとって孫は目に入れても痛くないほどかわいいもの。その孫たちに(簡単に)会えなくなるとなると一大事。また留学先での治安や医療、教育等の環境も心配で仕方ありません。
したがって、妻子ある方は、かなり前もって家族および親族に対し何らかの説明をし理解を得る必要があります。

以上のように、海外留学するには、かなり前から準備するに超したことはありません。そういえば大学時代(under graduate)の成績も重要です。大学院入学条件にGPAで3.0以上というのが一般的です。大学時代にひどい成績をとらないように注意する必要があります。今さら言われても!という方がいらっしゃるかもしれませんが。。。

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