2008年9月30日火曜日

BrandClikのオフィス

このエントリで紹介したように、Great Falls Parkでのピクニックの後、お借りするパソコンを受け取りに、BrandClikのFounder/CEO、ジョシュアさんのお宅を訪問しました。

BrandClikのオフィス訪問
私がお宅に到着すると、お貸しいただけるパソコンはご自宅にはなく、BrandClikのオフィスにあることがわかりました。なんと、わざわざ私のために、ご自宅から取りに行っていただけることに。しかも!私もオフィスまで同行させていただき、中に入らせていただきました。

生まれて初めて、アメリカの会社のオフィスに入りました。思い返すと、私がPhDの学生だった10年ほど前、学会FTCS-27で発表にシアトルまで行ったとき、Boeingの研究所へのツアーとBoeingの工場へのツアーがあり二者択一でした。そのときは大きい飛行機が製造される様子を見たいがために工場へのツアーを選択してしまいました。それ以来、アメリカの会社のオフィスに入る機会はまったくなかったと思います。

社員の仕事環境
社員一人一人の机は90度くの字になっていて、通常の机2個分ぐらい。入り口を除くほぼ四方がパーティションで区切られていて、以前私が勤めていた会社の仕事スペースに比べると約3倍ほどのスペースが確保されていました。とても恵まれた仕事環境だと思いました。

ジョシュアさんの仕事場はもちろん個室。といっても壁はガラスなので社員からはすぐにジョシュアさんの所在を確認できます。

開発者用の部屋は上記とは別に用意されていて、4人ぐらいがパーティションなしで共同作業できるようになっていました。部屋のドアを閉めればオフィスからの電話等の雑音も聞こえずに集中しやすそうです。高性能のデスクトップパソコンが用意されていました。現在は開発がひと段落しているそうです。

オフィスの奥にサーバー
オフィスの奥には、社員が共有するファイルサーバ等が設置されていました。そういえば、BrandClikが実際に顧客に提供するサービスはどうやって提供されているんでしょう。どこかのデータセンターからコンピュータ資源をレンタルしているんでしょうか。

仕事環境は重要
デマルコ本「ピープルウェア」にもあるように、技術者にとって仕事環境はとても重要で、これによって仕事の効率が大幅に変わります。個室に越したことはないですが、それが無理だとしても、BrandClikのオフィスは十分なスペースが確保されていて、とても仕事をしやすい環境だと思いました。

2008年9月28日日曜日

BrandClik

はじめに
このエントリにおいて使用している画像は全て、BrandClik.Incより許可を得て掲載しています。これらの画像の著作権はBrandClik.Incに帰属します。

Founder/CEO, Joshua Konowe氏
BrandClikのCEOはジョシュアさんといいます。ジョシュアさんはなんと私と同い年!以下、BrandClikのWebサイトからの引用です。
Joshua Konowe, Co-Founder and CEO, brings extensive knowledge about marketing, e-commerce and advertising (both traditional and non-traditional) to BrandClik. Earlier this year, Josh was awarded one of the 35 top entrepreneurs under 35 in Washington DC metro area by Bisnow.com. Since 2002, Josh has been President and CEO of e-Agent, a successful and profitable internet business in the residential real estate marketplace. Josh is well known as 'the' online marketing guru in the industry and has been featured in USA Today, Korea Daily, Inman News, RISMedia and more while also guest speaking at colleges and outlets such as RISMedia, NAR, NVAR and RECyber.com. Before his current positions, Josh held managerial positions in advertising sales at Institutional Investor Magazine, TheDeal.com, Bill Communications and Katz Radio Group in NYC. Josh graduated from the University of Kentucky with a B.A. in Ancient European History.

ビジネスモデル
BrandClikは、広告主と、広告をWeb上に掲載するコンテンツプロバイダとの仲介を行っていて、コンテンツプロバイダによう広告収入の4分の1をBrandClikの収入としています。

ビジネスアイデア
BrandClikのビジネスにおける最大のポイントは、広告の掲載方法にあります。Webコンテンツに掲載される広告は一般に、バナー広告としてコンテンツ画面の上部や右側に表示されるのが普通です。一方、コンテンツプロバイダがBrandClikのサービスに登録すると、コンテンツの文章に含まれる単語にハイパーリンクが自動的に張られます。そのリンクをクリックすると広告サイトに飛ぶ、という仕掛けです。上のスクリーンショットの例では、"Florida"という単語が広告主から指定されている場合を示しています。この広告主からの広告表示に同意したコンテンツプロバイダが提供するコンテンツに"Florida"という単語が含まれていると、自動的に広告主のWebサイトへのリンクが組み込まれるわけです。

技術的な仕組み
自動的にリンクがコンテンツに埋め込まれる技術的な仕組みについては、私はまだ正確に理解していません。おそらく、BrandClikから提供されるJavaScriptにあると思います。コンテンツプロバイダが各WebページにこのJavaScriptを埋め込むと、そのWebページが表示される際にこのJavaScriptがBrandClikのサーバにアクセスして登録された単語に対応するURLを取得しつつハイパーリンクを張る、という仕組みでないかと想像します。今度、ジョシュアさんに確認してみます。

広告主に対するサービス
BrandClikへのアカウント登録は無料。広告へのリンクを組み込む単語を自由に登録できます。現在登録されているコンテンツプロバイダの閲覧や1クリックにかかる報酬額等が確認できるものと思われます。広告効果を分析するために各種データを参照することができます。詳細な説明はこちら

コンテンツプロバイダに対するサービス
BrandClikへのアカウント登録は無料。現在登録されている広告主の閲覧等ができるものと思われます。1クリックに対する報酬額を設定することができます。

橋本幸司はBrandClikを応援します!
ジョシュアさんはとても感じの良い方で、意識してくださっているのでしょうか、私にとってとても聞き取りやすい英語を話してくださいます。私が中学生ぐらいのころよく洋楽を聴いていたので、80年代の音楽(Duran Duran, Chicago, Journey, Billy Joelなどなど)が好きなんですが、私と同い年ということで、ジョシュアさんも好きでよく聴いているそうです。こんな風にジョシュアさんには、勝手ながら親しみを感じています。

というわけで影ながらBrandClikを応援していきたいと思います。現在のBrandClikのサービスは英語のみに対応とのことですが、日本語への対応も容易だと思われます。ご興味を持たれた方は、こちらか私までご連絡ください。よろしくお願いします。

2008年9月27日土曜日

Great Falls Parkピクニック

先週の土曜日9月20日、Great Falls Parkに行きました。Great Falls Parkは、メリーランド州とバージニア州の境界に位置し、その境界を流れるPotomac Riverの上流を挟む形で公園になっています。
私が住むCity of Fairfaxからは車で約40分ぐらい。

今回、”奥さんが日本人、旦那さんがアメリカ人またはその他の国の人”というご家族がたくさん集まるピクニックがあるということで、お誘いいただき参加しました。

Great Falls?
この公園の名前から、さぞかし凄い滝があるのだろうと、マイナスイオンのシャワーを期待していたのですが、残念ながらたいしたことがありませんでした。こちらがGreat Fallsの様子です。
とはいえ、平日はずっとキャンパスとアパートとの往復のみで、屋内で過ごしてきたのでとても良い気分転換になりました。

日本人の奥さん達
この日のピクニックでは、8組ほどのご家族がこのピクニックにいらっしゃいました。まず驚いたのが、どの奥さんもみなさん魅力的で輝いて見えたことです。アメリカでの生活、子育てをとても楽しんでいらっしゃる印象を受けました。一方で、異なる考え方、文化を持った人と結婚されたのですから、私にはわからない多くのご苦労があっただろうと思います。だからこそ、みなさんとてもしっかりされていて、日常会話にもかかわらず、ひとつひとつの言葉に力がありエネルギーに満ちていました。

IT関係のお仕事をされている旦那さん達
特徴的なのが、大多数の旦那さんがIT関係のお仕事をされている、ということです。少なくとも以下のようなお仕事をされている旦那さんとお話をすることができました。
  • 米国政府に納めるエンタープライズシステムの開発
  • ネットワークシステムの設計、機器の調査・選定
  • 化学系機関(?)のデータベースシステムの開発
やはりワシントンDC近郊にお勤めとあって、いずれもエンタープライズシステムに関する開発に従事されているようです。組み込みシステムの開発に従事されている人は、こちらでは今のところ出会ったことがありません。
ちなみに、非常にさわやかな天気にもかかわらず、C言語のような手続き型言語と、Javaのようなオブジェクト指向言語との利点・欠点を議論したり、オブジェクト指向言語(の実装)の持つオーバヘッドの話をしてしまいました。

ベンチャー企業の社長!
なんと、そのような旦那さんの中に、ご自身で会社を立ち上げられた方がいらっしゃいました。肩書きは「Founder/CEO」。その会社の名前は「BrandClik, Inc.」。とても日本語が上手な方で、たくさんの日本語の単語を駆使して英語に織り交ぜ、とてもわかりやすい英語で私達に話してくださいました。ときどき私達の上空をヘリコプターが飛んでいたのですが、息子さんにも「ヘリコプター!」と、日本のカタカナの発音で話しかけていらっしゃいました。日ごろから日本語を勉強中だそうです。

パソコンをお借りしました
今回の渡米で最大の失敗は、自分のパソコンを持ってこなかったことです。近年はインターネットにアクセスできないと何かと不便で、ずっと困っていました。しかも、9月の頭にノートパソコンをWebで発注したんですが、クレジットカード情報の問題で注文をキャンセルされたりして、渡米後1ヶ月以上が経つのに、いまだに自分のパソコンがない状態なのです。

そこで、ふと上記社長さんの奥さんにそのことをお話したところ、オフィスにいくつかのパソコンが使用されずに眠っているということで、ひとつお貸しいただけることに!
初めて出会った私に大事なパソコンを快くお貸しいただきました。おかげさまで、その3日後に自宅のアパートでインターネットに接続することができ、キャンパスに行かなくてもブログを書いたり電子メールを送受信したりすることができるようになりました。心から感謝いたします。

しかも
ピクニックの後、お借りするパソコンを受け取りに上記社長さんのお宅を訪問したのですが、夕食までご馳走になってしまいました。しかも!BrandClikのオフィスにお邪魔し、事業内容のご紹介までしていただきました。次回のエントリでその内容をご紹介したいと思います。

2008年9月25日木曜日

English Conversation Program

毎週金曜日の1時半からはEnglish Conversation Programに参加しています。これもELIが提供する無料のプログラムです。このプログラムは登録制で留学生6人でひとつのグループを構成し、グループによってプログラムが開催される曜日は違います。

私が所属するグループは金曜日でメンバ数は6人のはずなんですが、来たり来なかったりします。でも、毎回飛び入り参加オッケーという雰囲気になり、毎回ちょうど6人ぐらいになります。

講師はJohanna Koh先生。ベトナム出身の女性で、難聴のため少し舌足らずな発音をされます。でも良く考えると、Johanna先生にとって英語は第2外国語であると同時に難聴にもかかわらず、英語を習得ししかもELIの先生になった、という凄い先生です。現在、マスタープログラムを履修中でデータマイニングを勉強されているそうです。さすがに、講義中の先生の言葉をすべてキャッチできないので、Tommyさんという手話ができるサポータと一緒に講義を受講しているそうです。Johanna先生がさらに凄いところは、私たち留学生の不完全な英語を、私たちの口元を見ながら理解してしまうところです。もちろん、たまにわからない時があるようで、何度か聞きなおすときもあります。前々回からは、飛び入りでTommyさんもこのプログラムに参加してくれています。Tommyさんはあまりにおしゃべりで、私たち留学生が英語をしゃべる機会を減らしている感がありますが。。。

このプログラムは、堅苦しい教室でやるのではなく、Student Union I(SUB I)の2階にあるロビーでソファに座って英会話を練習します。

研究プロジェクトのミーティングとは異なり、やはりリラックスして英会話の練習をできるので、私にとってはとても良いです。参加者の英会話レベルも大体同じような感じなので、誰かがひとりで話しっぱなし、ということもなく私もたくさんしゃべることができます。

11月にはJohannaさんのご自宅にメンバがお邪魔することになりました。Johannaさんの旦那さんはアメリカ人だそうで、英会話の練習のとても良い機会になりそうです。

2008年9月24日水曜日

Pronunciation workshop

金曜日のお昼の12時から45分間、Pronunciation workshopがありそれに出席しています。これもELIが無料で提供しているクラスです。

こちらでは、上記のように思い切りランチタイムにクラスやイベントが催されます。また、夕食時の6時7時8時にも、通常の講義があります。先生も学生も、いつ食事を採っているんだろう?といつも不思議です。

ちょっと話がそれてしまいました。このPronunciation workshopは結構人気で、いつも席はいっぱいです。大体30名ぐらいでしょうか。

講師はJulie Park先生。どっからみてもアジア人なのですが、しゃべると完全にアメリカ人。とても真似できないような例の深ーいR(アール)の発音も普通にされます。もともと韓国人のようですが、きっと生まれも育ちも米国なんでしょう。でも、同じような顔立ちをしている人から発音の講義を受けるのが、ちょっと不思議な気分です。

発音の勉強をするとき、いつも感じることですが、さあこれからこの発音をするぞ、という十分な準備時間があれば、なんとか発音できますが、じゃあ会話の流れの中でしっかり発音できるか、というとなかなかそうもいきません。結局、発音もクラスで習うだけでなく、大量の練習が必要だということですね。
といっても、このクラスで新たな発見をすることが結構あります。いろいろな国の子音や母音と、英語のそれと比較してくれたりするからです。そういう意味では、このクラスは自分にとってとても役に立っています。

2008年9月23日火曜日

Seminar in Graduate Level Writing

このエントリで紹介したように、留学生向けの英語のクラスをいくつかELI(English Language Institute)が提供していて、可能な限り参加しています。

毎週月曜日と水曜日の午後3時から約一時間、ELIが提供している無料クラス"Seminar in Graduate Level Writing"に出席しています。

出席者は大体10名前後です。このクラスを登録している学生はその倍以上はいるはずなんですが、大体10名前後で落ち着いてきました。出席者のほとんどはIT系のPhDの学生です。

講師はVirginia Bouchard先生。さすがELIの先生なので、ゆっくりはっきりクリアに話してくれます。この先生はかなりおしゃべりで、たとえクローズドな質問(例えばYesかNoで答えられるような質問)でも5分ぐらいかけてみっちり(?)答えてくれます。Writingの講義でありながら、私にとってはリスニングの訓練にもなってとても良いです。

肝心の講義内容については、今日までに既に6回ぐらい受講しましたが、まだ導入部ということで心構えや文法の説明がされました。前回から、文章を書くにあたり想定する読者をはっきりさせよう、といった話に入ったところです。良いのか悪いのか、宿題が一切ないので、自分が書いた文章をこの講義中に改善していく、というような演習がありません。ですから、実践的な面については、別途Writingのtutoringを受けた方がよさそうです。

2008年9月22日月曜日

決意新たに

渡米後、2008年度Fallセメスターが始まって約1ヶ月が経ちました。思い返すと、たくさんの事があって、とても慌しい1ヶ月でした。その間、多くの人に出会いたくさん助けていただきました。おかげさまで、ある程度生活が軌道に乗りつつあります。

また、日本に居た頃には、たくさんの先輩、同僚、仲間に支えられ送り出してくれました。

そして、たくさん助けてくれているのが私の家族です。遠く離れてみて改めて家族の大切さを痛感しています。私の家族、私の両親、私の兄弟、私の親戚、みんなに支えられて今の自分があります。どうやって恩返しすればよいのか。遠く離れてしまっている今は何もできないでいます。

結局、今の私には、一生懸命頑張ってベストを尽くして研究/クラス/就職活動等に励むことが、みんなに対する恩返しであって、私の家族が喜んでくれることだと思いました。

というわけで、決意を新たに、これからの毎日に挑んでいきたいと思います。

2008年9月17日水曜日

無料の英語クラス

GMUのFairfaxキャンパスでは、ELI(English Language Institute)が無料で提供するいくつかの英語クラスがあります。無料ならば、と積極的に利用させてもらっています。

このFallセメスターでは、以下のクラスに出席しています。
  • Seminar in Graduate Level Writing
  • Pronunciation Workshop
  • English Conversation Program
上記の他にもGrammar Workshopがあるんですが、講義の重なっていて参加できていません。なお、ELIではなく学生がメインのグループが主催している英会話クラス(おしゃべりタイム)もあります。

上記クラスの先生方は、さすがELIの先生とあってゆっくりはっきりと非常に聞き取りやすく話してくれます。したがって、ほとんどクリアに聞き取れて理解できてしまうので、思わずうれしくなってしまいます。しかし、その教室を出たとたん、現実が待っていてまだまだ英語力の低さを実感してしまいます。

研究プロジェクト"SASSY"

この8月終わりから、私はMS Software Engineeringの学生としてGMUに入学しているわけですが、それと同時にGomaa先生のResearch Assistantとして、(形式的には)週に20時間労働しています。

Dept. of Computer Scienceでは、今年の7月から新しい研究プロジェクト、その名も「SASSY(Self-Architecting Software Systems)」というプロジェクトが始まっています。私のResearch Assistantとしての責務は、このプロジェクトに参加し研究を進める、というものです。

このSASSYプロジェクトは、今年の6月にNSFからgrantされたプロジェクトで、私のResearch Assistantとしてのお給料もそこから出ているのではないかと思われます。

プロジェクトメンバ構成
SASSYプロジェクトのメンバ構成は、教員が4人、学生が私を含め4人、合計8人となっています。教員4人は以下のとおりです。
Dr. MenasceはThe Volgenau SchoolのSenior Associate Deanで、副所長のようなイメージでしょうか。学部長のGomaa先生より偉い方(?)ということになりそうです。そう考えると、DeanとDepartment ChairがプロジェクトメンバであるSASSYプロジェクトは、結構大きなプロジェクトと言えるかもしれません。ちなみに、Dr. Malekは2007年にPhDを取得されたそうなので、ひょっとすると私より年下かもしれません。

純粋なアメリカ人は一人の学生だけで、残りのメンバはみんなアメリカ以外からGMUにやってきた人たち。とても国際色豊かな研究プロジェクトと言えます。

師匠と弟子?
この研究プロジェクトで面白いのは、教員と学生が一対一の関係になっていて、ジェダイの騎士のような「師匠と弟子」の関係になっています。上記4人の教員に対し一人ずつResearch Assistantが付いています。

プロジェクト概要
基本的にSOA(Service Oriented Architecture)をターゲットにしていて、既存のServicesの仕様を基にDomain Expertが若干の抽象度のある要求仕様を作成し、その要求仕様を基に実行可能なソフトウェアを自動生成することを、この研究プロジェクトの目標としています。また、ソフトウェアの自動生成だけでなく、実行時のソフトウェアの再構成やEvolutionもターゲットにしていて、そのようなAdaptationを実現する実行環境も研究対象です。
以上より、ひとまずは組み込みシステムは対象外、と言えると思います。

最悪のシナリオ?
このプロジェクトに参加する前、日本に居る頃、「Research Assistantとしての仕事ってどういうものなのだろう?」といろいろと想像していました。私にとって一番楽なシナリオは、ある程度研究が進んでいて「このアイデアを具現化するツールをちょっと作ってみて」とか「データを採るためのプログラムを作って、データを採って」といったものです。一方、最悪のシナリオは「何か好きなことをやっていいよ。その暁には論文も書きましょう」というものです。
そして、今回はこの最悪なシナリオが当たってしまいました。現在、多くの論文を読んだり調べたりしながら、研究の方向性を模索中です。

2008年9月16日火曜日

初プロジェクトミーティング

8月28日(木)の午前10時から、私が参加している研究プロジェクトの定例ミーティングがあり、初めて参加しました。その前の週にもミーティングがあったんですが、新留学生向けオリエンテーション等があり参加できずにいました。

プロジェクトメンバは全部で8人。うち4人がFacultyで、残りの4人がResearch AssistantまたはTeaching Assistantの学生です。私以外の3人はPhDの学生です。今回のミーティングでは、教授の方が一人欠席で、全部で7人でした。Gomaa先生は、このプロジェクトのリーダー的な存在で、テーブルではいつもお誕生日席に座り、メンバが何かプレゼンテーションをしたり話しをし、Gomaa先生が質問やコメントをする、という雰囲気です。この研究プロジェクトの紹介は、次回以降に少しずつしていきたいと思います。

自己紹介
まずは、私が初出席ということで自己紹介しました。今までの経歴を簡単に話しコンパクトにまとめたのですが、時間があったのかGomaa先生から補足しても良いよ、という感じで既に知っていることをあえて私に質問することで、PhDの学生のころの研究の内容や以前勤めていた会社で開発していたツールのことを差し障りない範囲でお話しました。

この日は4人いる学生のうちもう一人も初出席だったため、その学生も自己紹介。トルコ出身の女性で、ある日突然教授にメールを出しこの秋から入学してきたらしく、私と少し似た状況かもしれません。

予習
実は、この日のミーティングの前の週に、Gomaa先生からこの研究プロジェクトのプロポーザルと論文を4本渡されていました。この研究プロジェクトにス ムーズに溶け込めるように全て読んでおきましたが、なにぶん目標が壮大なため、具体的にはどう取り組んでいくのかよくわからないままでした。

いきなり議論
自己紹介の後、さっそくGomaa先生は「今日のトピックは何?」と言って議論が始まってしまいました。あるメタモデルの定義についての議論が始まったのですが、英語はもとより、バックグラウンドがわからず、完全に傍観者になってしまいました。

ちょっと待ったー!
ということで、タイミングを見計らって勇気を持って「ちょっと待ったー!」。この研究プロジェクトはどういうメンバ構成で、誰がどういうトピックに取り組んでいるのか、現在このプロジェクトはゴールに対しどういった段階にいるのか、といったことを聞いてみました。

すると「今はブレーンストーミングの段階です」と答えが返ってきました。この研究プロジェクトは今年の7月から始まったばかりで、まだまだ具体的な方向性は見出せていないそうです。

結局
上記質問をした後、議論に戻り、結局傍観者になってしまいました。ツールの話になったときにちょっと質問し、後はミーティングが終わってから、いくつか発言者に質問をしました。

発言や質問のタイミング
次から次へと間髪いれずに発言するため、口を挟むタイミングが非常に難しい、と感じました。特に私は、人が話している途中にかぶせるように口を挟むのが嫌いなんです、というか私が話している最中に口を挟まれるのが嫌いなんです。しかし、こっちではどうやら途中で口を挟むのはそれほど失礼なことではないようで、たとえGomaa先生が話している途中でも学生が口を挟む場面もありました。
すぐには無理かもしれませんが、これから少しずつこういったことに慣れていかなければいけないな、と痛感しました。

2008年9月12日金曜日

初講義その2

2008年度Fallセメスターでは、私は2つの講義を登録しています。一つは昨日紹介したSWE620、もう一つが今日紹介するSWE621です。SWE620は水曜日の16:30-19:10、SWE621は木曜日の16:30-19:10です。

SWE621
講義名は「SWE621: Software Modeling and Architectural Design」。以下、シラバスからの引用です。
Prerequisite: SWE 619, with 620 recommended, or permission of instructor. MSCS students may substitute CS 540 and 571 for SWE 619. Concepts and methods for architectural design of large-scale software systems. Introduces fundamental design concepts and design notations. Presents, compares several design methods. In-depth study of object-oriented analysis and design modeling using the Unified Modeling Language (UML) notation. Students participate in group project on object-oriented software design.
講師は我がDr. Hassan Gomaa先生。この講義で必須とされる教科書の著者でもあります。
実はこの講義は私にとって完全な復習となります。2年前に、以前勤めていた会社の研修の一環でGomaa先生が来日し、この講義の内容の5日間コースを受講したからです。このときに初めてGomaa先生と出会いました。

この講義の内容は有名な設計手法「COMET(Concurrent Object Modeling and Architectural Design)」です。、MS Software Engineeringをはじめいくつかの学科の中心となるコースとなっていて、PhDコースに入学する際の試験科目の一つにもなっています。

講義開始
前日の講義のように各自の自己紹介はなく、すぐに内容に入りました。Gomaa先生による講義はとても懐かしい感じがして2年前を思い出しました。ただ、2年前はUML1.3の記法を用いていましたが、今回の講義ではUML2.0が使用されています。特に大きく変わるところはありませんが。
この講義は、インターネットを介して受講している学生がいるため、先生はマイクを装着し手元の画面に対しペン操作しながらポインタを移動させたり線を描いたりされます。この遠隔講義はこの学期から初めて導入されたシステムのようで、レスポンスが悪かったり良くハングアップします。そのたびに先生は電話で技術者を呼び出す、という感じで、今のところ受講生が時間をもてあます時間帯がたまにあります。

グループ構成
この講義も4週目くらいからグループ作業が予定されています。初回はグループを構成しませんでした。前回の講義のように、自分にとって有益なメンバがいるグループに入りたいと考えていました。ところが、後日Gomaa先生との研究ミーティングのとき、「SWE621はあなたにとって復習だから、グループワークは一人でやりなさい。課題内容も他の学生とは別の、今の研究に有用なものにしよう。」と言われました。うーむ、うれしいのやら悲しいのやら。
COMETの理解と設計には自信があるので、グループワークの際には設計に関する意見が分かれたときの英語による議論が、自分にとって良い英語の練習になると思っていたので、ちょっと残念です。一方で、同じような設計をもう一度やるのはちょっと退屈ですし、サンプルレベルの設計を複数人でやるのは正直非効率だと考えているので、そういう意味では効率的に宿題をやれて良いかもしれません。

講義の様子
前日の講義と同様、活発な議論は一切なく、先生が一方的にしゃべる時間がほとんどでした。ただ、初回はイントロダクションであったし、つい昨日の9月11日が3回目の講義でしたが、そのときはスタティックモデリングの詳細に入っていったので、たくさん質問がありました。内容を知っているくせに、昨日は私も一回質問しちゃいました。

2008年9月11日木曜日

初講義

8月25日(月)に新学期が始まりました。私の初講義はその二日後の水曜日午後4時30分から始まりました。

SWE620
講義名「SWE620: Software Requirements Specification and Management」です。以下、シラバスからの引用です。
Prerequisites: SWE foundation courses or equivalent In-depth study of methods, tools, notations, and validation techniques for analysis, specification, prototyping, and maintenance of software requirements. In-depth study of object-oriented requirements modeling, including use case modeling, static modeling and dynamic modeling with Unified Modeling Language (UML) notation. Students participate in group project on software requirements and specification using modern method.
講師はDr. Frank Armour氏。この講義で必須とされている2冊の教科書の一方の著者です。最初に驚いたのは、講義に出席している約40名の学生のうち約半数が女性だったことです。今まで私の周りでは、コンピュータ関係ということで学校にしろ職場にしろほとんど女性がいなかったからです。実際、昨日紹介したLab.には8人の学生が居ますが、そのちょうど半分の4人が女性です。近年はコンピュータ関係に興味を持つ女性が増えてきたということでしょうか。いや、近年、日本の某大学で非常勤講師としてクラスを受けもったとき、そのクラスには女性は80人のうち2、3人でしたから、どうなんでしょう。
また、講義に出席している学生のうち約半数がインド人の学生でした。やはりIT関係となるとインド人の学生が多いです。

講義開始
まず、講師が自己紹介した後、出席している学生一人一人が自己紹介をしました。インド人の学生で特徴的だったのは、みんなデータベースとJavaに興味を持っていたことです。
私の自己紹介では、遠慮せずに自分がすでにPhDを持っていることや8年の仕事経験を持っていることを言いました。みんなすごいびっくりしてました。私は、いつもなら遠慮深い日本人らしく、そんな過去の実績を自己紹介で話したりしないのですが、GMUの大学院の講義では会社勤めをしているパートタイムの学生が多く出席している、と聞いていたのでちょっとでもアピールした方が良いと考え、少し実績を話しました。
実際、他の学生の自己紹介を注意深く聞いたのですが、インド人と中国人の学生以外はほとんど会社勤めしている学生でした。また興味深いことに、会社勤めをしている学生のほとんどがMS Software Engineeringを専攻していました。

グループ構成
この講義では、6人一組のグループを作り、宿題をこなします。私はすかさず会社勤めしている学生がいるグループに入りました。後でわかったのですが、私以外全員が会社勤めしている学生でした。今後、卒業後の就職に備え、いろいろと情報を仕入れようと考えています。

講義の様子
人生初めての、アメリカの大学での講義とあってちょっと緊張しながら挑みました。アメリカの講義では、生徒が積極的に発言したり質問したりする、と聞いていたからです。いざ始まってみると、ほとんど講師が一方的にしゃべる、日本と同じような講義でした。実は頑張って一回質問したのですが、それがこの日の唯一の質問でした。ちょっと拍子抜けしたのと同時に一安心です。

Patriot Day


今日は9月11日、米国ではこの日をPatriot Dayと呼ぶそうです。9・11といえば例のテロがあった日です。
Fairfaxキャンパスの中庭に、小さなアメリカの国旗をたくさん飾ってある一角を見つけました。

2008年9月10日水曜日

仕事環境

2008年度Fallセメスターが始まってから3日後にやっと、Research Assistantとしての仕事場を与えてもらいました。実は、アメリカに到着した週にすぐGomaa先生に仕事場が欲しいとお願いしていたのですが、結局その2週間後になってしまいました。

Information and Software Engineering Laboratory
私の部屋の名前は「Information and Software Engineering Laboratory」。Science & Technology II buildingの3階にあります。
この部屋は8人部屋で、私以外は全員PhDの学生です。全員、Research AssistantまたはTeaching Assistantの奨学金をもらっています。各自の机はパーティションで仕切られていて、まあまあ集中しやすい環境です。
私の机とパソコン
私の机は上の写真で、一番手前の右側です。場所によって広さが違っていて、納得できないのが、私の場所が狭い方だということです。私の場所は、入って正面にパソコンを置いた机があり、左側にもう一つ小さな机があります。パソコンの机に座ると背中に本棚があります。結構うれしかったのが、与えられたデスクトップパソコンです。ディスプレイは24インチのWUXGA。パソコンはXeonの3GHzのデュアルプロセッサ、3GBのメモリ、Windows XPです。筐体がめちゃでかいですが。。。EclipseやNetBeans、Meadowを同時に立ち上げでも全然平気です。

カスタマイズ
しかし。。。基本的にThe Volgenau Schoolにあるパソコンのユーザは、学部が用意したあるドメインに対してログインするんですが、管理者権限がありません。したがって、ソフトのインストールはまだしも、Windowsのレジストリ編集等も一切できない!これでは、左側にあるCaps LockとCtrlキーを入れ替えできない!しかも、Windows XPに東アジア言語がインストールされておらず、日本語入力が一切できず。
ということで、早速サポート舞台に電子メールでお願いして一時的に管理者権限を与えてもらい、上記キーの入れ替え、日本語入力機能の追加、Cygwin、Meadow、Visio(GMUの学生は無料でマイクロソフト主要製品を使用可)をインストールしました。結局、これらのカスタマイズができたのは、なんと入居から2週間後でした。。。

2008年9月9日火曜日

2008 Fallセメスター開始

いよいよ8月25日(月)から2008年度Fallセメスターが始まりました。といっても私が登録した講義は水曜日と木曜日なので、この日から講義があるわけではありませんでした。

前の週までは夏休み中とあってFairfaxキャンパスには人がまばらでしたが、この日は学生であふれていました。

AAA加入
Welcomeイベントとして、たくさんのテントが立ち並んでいました。学生による各種団体をはじめ企業のテントもありました。私は、加入したいと考えていたAAA(アメリカ版JAF)のテントを見つけたので、その場で加入しておきました。これで自動車のトラブルに会った際もちょっと安心。年間家族契約で約60ドルでした。

Social Security Number取得申し込み
この日は講義がなかったため、午後からSocial Security OfficeにSSN(Social Security Number)の取得申し込みに行きました。この申し込みに必要な書類を揃えるのに、Fairfaxキャンパスで1週間以上費やしてしまいました。毎度毎度、奨学金をもらう留学生がやることなので、システマティックに対応してくれればよいのに、あっちこっちの建物に行かされサインを集める必要がありました。

Research Assistantとしての仕事はいつから?
今回、Research AssistantとしてGomaa先生に8月25日から雇われていることになっています。ところが、この日までに机やパソコンが与えられていませんでした。Software関係のResearch Assitantが入る部屋(Software Engineering Lab.)が引越し中だったからです。結局、次の日の火曜日にGomaa先生から電子メールをいただき、水曜日に自分の机とパソコンを与えていただきました。

2008年9月8日月曜日

ワシントンDCツアー

レセプションパーティの次の日の土曜日、OIPS主催のワシントンDCツアーに参加しました。参加費は無料で、FairfaxキャンパスからバスでワシントンDCをざっと回ってくれました。

昼の12時ちょうどにFairfaxキャンパスに集合ということで、バスに乗り遅れまいと5分前に行ったら数人しかおらず。。。結局12時15分ぐらいにバスは出発しました。

バスの車内で全員がざっと自己紹介していると、あっという間にワシントンDCに着いてしまいました。40分ぐらいでしょうか。

Union Stationで昼食
まずは昼食ということで、Union Stationで一時解散し1時間自由行動。Union Stationはその名のとおり駅なんですがとても大きなデパートのような感じで、たくさんのお店やレストランなどが入っています。参加者は大体全員、地下にあるフードコードに直行。このフードコートがとてもでかい!数十のお店が並んでいて大体7ドルぐらいで食事できます。私は、一緒に行動を共にしてくれた、Fairfaxに来て9年にもなる日本の方と、そのフードコードと同じフロアにある老舗の Johnny Rocketsというハンバーガー店でハンバーガーを食べました。そこは普通のレストランなのでチップを払う必要がありましたが、とてもおいしかったです。Fairfax近辺にはないということで、今後はなかなか食べられないかもしれません。

ホワイトハウス
昼食後、まずはホワイトハウスに行きました。ホワイトハウスは想像していたものより小さかったです。観光客がたくさんいてみんな記念撮影していました。

国会議事堂
続いて国会議事堂に行きました。こっちのほうが大きくて立派な感じでした。この日はどなたかの不幸かなにかで、いつもより国旗の位置が低かったそうです。

リンカーンメモリアル
最後に、リンカーンメモリアルに行きました。

このメモリアルを背中にすると、リフレクティングプールに見事にその姿が写っているワシントンモニュメントを望むことができました。
観光気分はこれでおしまい。次の週からいよいよ新学期が始まりです。

2008年9月7日日曜日

英語追試

今回私のGMU留学においては、TOEFLのスピーキングセクションの点数が基準点より2点足りなかったために、条件付入学でした。留学生レセプションのあった金曜日の昼間に、その追試試験を受けました。

この追試試験において私のパフォーマンスが悪かった場合、GMUのELI(English Learning Institute)が提供する英会話のクラスを有料で受講する必要があります。これ以上出費を増やしたくないので、なんとかこの追試試験をクリアしないといけませんでした。

追試試験はELIの先生によって行われました。試験の内容はスピーキングのみ。試験管である先生は2名。受験生も私を含め2名でした。きっと私と同じようにスピーキングの点数が十分ではなかった学生だと思います。その子はインド人の男の子で、試験中、正直彼が話している内容は訛りのせいでほとんど聞き取れませんでした。

具体的な試験の内容は、
  1. 毎朝何をやるのか話す
  2. もう一人の受験生に何か2つ質問する
  3. もう一人の受験生から何か2つ質問を受け、それに答える
  4. 写真を見て、その写真の内容を説明する
  5. 2つの写真を見て、どちらの職業の方が自分は好きか、理由とともに述べる
  6. 学生は学校では制服を着ることに賛成か反対か、理由とともに述べる
  7. 男女共学とそうでない学校と、どちらが良いと思うか、理由とともに述べる
という全7問でした。特に最後の2つの問題はTOEFLの試験そのまま。

少し緊張しましたが、TOEFLと違い、生身の人間に向かって話せるし、制限時間もそれほど厳しくなかったので、可能な限りいっぱいしゃべることを心がけました。

次の週の月曜日に早速試験の結果が電子メールで送られてきました。その結果は、、、セーフ!vocaburalyとfluencyが十分ではないので、ELIによる無料のTutoringを週1回、合計8回受けなさい、というものでした。

2008年9月4日木曜日

留学生向けレセプションパーティ

8月22日金曜日の夕方に、新留学生向けにレセプションパーティが開かれました。主催はもちろんOIPSです。

夕方の5時開始だったのですが、5時になってもなかなか留学生が集まりません。結局、始まったのは30分後。国によって文化の違いがあるとは思いますが、時間にルーズな人が多い印象を受けます。実際、大事なオリエンテーションのときでも、遅れてきた人がいっぱいいました。

このレセプションでは韓国から来た女の子と一緒のテーブルにいたのですが、すでに知り合いになった日本の女の子が後から浴衣姿で登場して同じテーブルにきました。おおー、とみんなの注目を浴びて写真を撮ったりしたところ、ふと韓国から来た女の子がいなくなっていました。なんと30分後、その韓国の女の子がチマチョゴリを着て再登場したんです。会場のみんなはさらにびっくり。チマチョゴリは浴衣よりも横幅があってドレスのようなものなので、インパクトが大きかったです。

最初のOIPSディレクターGreenさんの挨拶のあと、ビンゴやダンスをしました。ダンス自体は簡単なものでしたが、ちょっとした運動になって汗をかいてしまいました。でも、なかなか楽しかったです。

この週のオリエンテーションとこのレセプションを通じて、日本人の留学生をはじめ、たくさんの留学生とお知り合いになりお話をすることができました。みんなそれぞれのバックグラウンドを持っているため、話のネタがつきないです。お互いに英語は第2外国語だという安心感もあって、あまり文法を気にせずに気楽に英語を話せたような気がします。

2008年9月3日水曜日

アパート入居

留学生向けオリエンテーションの一日目と同じ日に、とうとうアパート入居を果たしました。

午前中のオリエンテーションが終わったあと、早速アパートに出向こうとしたとき、購入したばかりのプリペイド携帯にボイスメッセージ(留守番電話)が入っていることに気づきました。アパートの管理者からのメッセージで、どうやら遠くに居る兄に契約書を電子メールで送ったらしく、兄がそれにサインしてスキャンした後再び電子メールで送り返せば入居できる、ということでした。

兄に電話してみると、今一生懸命契約書を読んでくれているところでした。結局、夕方の3時頃に兄は契約書をスキャンしてアパートの事務所に送ってくれました。

入居手続き
その後、アパートの事務所を訪れ、いよいよ入居手続き。最初に500ドルの割引サービスに関する書類にサインします。何か悪いことをすればこの500ドルは返してもらうよ、といった内容の書類でした。次にいよいよ契約書へのサインです。兄が契約書にサインするのに時間がかかった理由がわかりました。約20ページに英語がびっしりだったんです。兄の忠告に従い、約1時間かけて全部読みました。見慣れない単語連発で、電子辞書を片手に悪戦苦闘しました。要は、借り手に不利なことばかりが書いてあり、とにかく悪いことをしたらアパート側にたくさん権利がありますよ、という内容でした。後半はアパートのルールが書いてありました。

アパートのルール
日本の一般的な賃貸アパートでのルールと異なることがいくつかあったのでご紹介します。
  • 絵、シェード、カーテンを取り付けるのに壁に穴を開けても良い
  • 植木をバルコニーに置いてはダメ
  • 洗濯物をバルコニーに干してはダメ
  • 1世帯につき3台まで駐車して良い
  • 駐車場で洗車してはダメ
  • 害虫駆除は無料
やはり特徴的なのは、洗濯物を外に干してはいけない、という点です。日本に比べて夏での湿度が低いので、外に干せば一発なのに。。。電気を使って衣類乾燥機で乾かせ、ということになります。

まだまだ快適とはいえませんが
とりあえず、前もってWal-martで購入したキャンプ用エアーベッドを手に入居を果たしました。そのエアーベッドに空気を入れる道具を買うのを忘れていたため、その日の夜に再度Wal-martに行って手動ポンプを購入。アメリカの一般的なアパートには照明器具が少ししか取り付けられていないため、月明かりを頼りにエアーベッドに空気を入れました。やっぱり、ふわふわしていて寝こごちは良くありませんでした。
お風呂はいわゆるユニットバス。上記ポンプといっしょにシャンプーと石鹸も忘れず購入しました。しかし!シャワーカーテンがなかったために、そーっとシャワーを浴びました。恐る恐るシャワーを浴びる自分に悲しくなりました。

次の日の朝、アパートの中で座るところがないことに気づきました(床は全てフローリング)。これから少しずつ家具を揃えていかないと、とても落ち着けるものではありません。

少しずつ
今日までに、シャワーカーテン、ベッド(マットレス)、ダイニングセットと若干の調理器具を調達し、やっと座って食事できる状態になっています!今後は照明器具を揃えたいところです。実はひとつ照明器具を購入したのですが、電球の型を間違ってしまい、まだ使えていません。夜は寝ることしかできません。。。

2008年9月2日火曜日

学部オリエンテーション

8月20日に、留学生向けオリエンテーション2日目(午前中)に加え、学部のオリエンテーション(夕方)もありました。

私が所属する、MS Software EngineeringはDept. of Computer Scienceに属します。さらに、Dept. of Computer ScienceはThe Volgenau School of Information Technology and Engineeringに属しています。聞くところによると、"Volgenau"は人の名前のようで、その人の寄付によってこのSchoolが設立されたようです。

学部オリエンテーションは2部構成になっていて、第1部はThe Volgenau Schoolとしてのオリエンテーション、第2部はそれぞれの学部のオリエンテーションでした。

第1部:The Volgenau Schoolオリエンテーション
午前の留学生オリエンテーションと違い、明らかに年齢層が高い!明らかに教授レベルの年齢の方も結構いらっしゃいました。最初にThe Volgenau Schoolのdean、Lloyd J. Griffiths氏による挨拶がありました。そのとき、フルタイムで仕事している人は手を挙げて、と言われ、なんと出席者の約半分ぐらいの人が手を挙げました。うわさには聞いていましたが、米国では本当に仕事をしながら修士や博士を取得する人がたくさんいるということがわかりました。これからの講義で仕事を持っている人とたくさん知り合えそうで楽しみです。
第1部の最後に、連絡事項として英語試験の日程変更のアナウンスがありました。留学生でTOEFLの点数が基準点を下回っている学生は英語試験を受ける必要があったのです。何を隠そう、私もSpeakingセクションで基準点に2点足らなかったために、英語試験を受験する必要がありました。そして、ショックだったのがThe Volgenau School全体で、この英語試験を受験する必要のある留学生は約20名だったとか。。。

第2部:各学部のオリエンテーション
第2部では、各学部ごとに部屋が分かれてオリエンテーションの続きでした。今回大いにお世話になっているGomaa先生はDept. of Computer Scienceの学部長なので、Gomaa先生が壇上に上がりオリエンテーションとしてさまざまなコースの概要を紹介され、卒業に必要な条件等を説明されました。

ほとんどWebサイトに掲載されている情報のみだったので、とくに目新しい情報はありませんでしたが、とにかく学部の雰囲気をちょっとだけ感じ取れた日でした。単なる雰囲気ですが、みんな優秀そうに見えて仕方ありません。まさに、大学受験のときにみんな頭よさそうにみえるのと同じ現象です。次の週から早速講義が始まるので、彼らの本当のレベルというのを見てみたいと思います。