2008年8月31日日曜日

留学生向けオリエンテーション

8月19日と20日のそれぞれ午前中に、留学生向けオリエンテーションに参加しました。例年は丸一日かけてオリエンテーションをしていたようですが、米国に到着したての留学生はまだまだ英語に慣れていないために、英語を丸一日聞き続けるのは重荷だろう、ということで、2部構成になったそうです。

オリエンテーションに参加した留学生は、ざっと200名ぐらい?といったところでした。その約半分がインド人か、といった印象です。

会場に入る際、小さな国旗を渡されました。8人がけのテーブルには各国の小さな国旗がおかれ、渡された国旗と同じものがおかれているテーブルに座りました。このおかげで、友達同士が同じテーブルには座ることができず、お互いに初対面の留学生と知り合うことができました。

私が座ったテーブルには、中国人の女の子が4人、中国人の男の子が1人、インド人の男の子が1人。特に中国人の女の子たちはとても気さくで、たくさんお話をすることができました。

1日目
まず最初にOIPSのディレクターJudith A. Greenさんによる挨拶と心構えから。Greenさんはとても親しみやすい良い方で、さすが留学生を迎えるOIPSのディレクター、という感じです。とてもはっきりとゆっくりとお話してくれます。

OIPSのスタッフの方々

留学生のカルチャーショック
Greenさんは、一般的に留学生が陥りやすいカルチャーショックについて、特に以下の4段階についてお話くださいました。
  1. The Honeymoon Stage
  2. The Disintegration Stage
  3. The Reintegration Stage
  4. The Acceptance Stage
1. The Honeymoon Stageでは、渡米直後ということで、全てが新しく輝かしく写りうきうきします。希望に燃え、英語の勉強にも熱心です。
2. The Disintegration Stageでは、段々米国での生活に慣れ、周りの環境の嫌な部分が見えてきます。そして、何もかもが腹立たしく、なぜ自分に協力してくれないのか、なぜみんな親切にしてくれないのか、と米国に怒りを感じる段階です。またホームシックに陥るのもこの段階。
3. The Reintegration Stageでは、米国と母国とを比較しながら、米国でのさまざまな出来事が全てFunnyに感じるそうです。何事にもなぜか笑えてきてしまい、周りの人や連絡してきた家族は「ちょっと頭がおかしくなったのでは?」と感じてしまいます。
4. The Acceptance Stageでは、その名のとおり、米国と母国との共通点と相違点を理解し、心身ともにリラックスできてきて、自分に自信を持てるようになります。

1日目は、この他にHousing等の生活面についてお話がありました。

日本人はいないのか、と一生懸命探しましたが、見つけることができませんでした。中国人の女の子も一緒になって探してくれたんですが。。。

2日目
やはりGreenさんによる挨拶から始まり、すぐに健康保険の話に入りました。米国の健康保険は、日本と異なり、民間企業による保健サービスが基本となります。多種多様なサービスを比較検討し、契約します。今回のオリエンテーションでとにかく強調されたのは、米国の医療費はとても高く健康保険に加入しないととても医療費を払えない、ということです。まして財力のない学生は、絶対に健康保険に加入しないといけない、ということでした。GMUでは、留学生はGMUが提供する健康保険に加入することが義務付けられています。

2日目は、上記のほか、インターンシップ等の就労に関する説明や各種大学サービスについてお話がありました。特に就労に関する説明には注意深く聞きましたが、やはり概要だったので、詳細は関係部門に直接お話を聞く必要がありました。

日本人発見!
休憩のとき数人の一団に声をかけられました。また、中国の子達かと思いきや、とうとう日本の留学生に出会えました。女の子3人と男の子1人。みんな文系の専攻でしたが。最初に驚いたのは、みんな英語の発音が上手!日本の近年における初等教育での英語への注力の成果でしょうか。
みんなとても良い子たちで、心が和みました。

2日目の最後にはピザが振舞われ、いろいろな団体がテーブルを構えていて、いろいろな説明を聞くことができました。私は特に就労に関するCareerサービスのテーブルで、ワークショップ等の情報を仕入れました。

2008年8月29日金曜日

アパート探し

渡米して3日目に早速アパート探しをしました。幸い、Fairfaxに住んでいる日本人の方が同伴してくださったため、不動産屋さんを介する必要がありませんでした。不動産屋さんを介すると、契約に至った暁には手数料として家賃の一ヶ月分ぐらい払う必要があります。Fairfaxのアパートの家賃は、2ベッドルームで平均14万円(!)なので、この手数料は馬鹿になりません。

近年のWebの普及のおかげで、ほとんどのアパートはWebサイトを構えているため、日本で前もってよさそうなアパートの候補をリストアップしておき、効率よく周ることができました。

家賃に比例した雰囲気
アパート探しをしていてとても印象的だったのが、アパートとその周辺の雰囲気が完全にそのアパートの家賃に比例している、ということです。家賃が高いアパートの場合、事務所の方も積極的で丁寧な対応だし、建物や部屋がとても清潔で既に済んでいる方々もなんとなく良い雰囲気。一方、家賃が低いアパートの場合、建物や部屋の状態はまだしも、事務所の対応もそっけなく、中には部屋の鍵を渡され勝手に見て来い、という対応のアパートもありました。
また、家賃の低いアパートの場合、洗濯機が共同、というパターンが多いです。

私自身はほとんど大学に居ることが多いと思いますが、妻子は長くアパートに居ることになるので、やはり家賃は高くても、事務所の対応がよく雰囲気の良いアパートにすることにしました。決めたアパートは、前もって日本で調査した第一候補。すぐ隣に小学校があり、しかも大学へ無料で行けるCUEバスのバス停も目の前。事務所の対応もすばらしく、入居直後に見つけた部屋の不具合も、連絡するとその日のうちにすぐ対応してくれました。というわけで、今のところとても満足しています。

契約には保証人が必要
今回、私は単なる学生の身分であるということで、契約にはCo-signer(保証人)のサインが必須でした。幸い(本当に偶然)、今アメリカに住んでいる兄が次の日から私の生活立ち上げを援助するために飛行機でFairfaxに来てくれる予定になっていました。そして、兄が到着した日にサインしてもらいました。

しかし
ただ、保証人がサインすべき書類は2種類ありました。一方はすぐにサインしてOKだったのですが、もう一方はアパートの管理会社のマネージャによるサインの後に兄がサインする、という手順が必要でした。兄は3日後の日曜日に飛行機で自宅に帰る必要があったため、マネージャのサインを土曜日までにもらう必要があります。金曜日に電話で事務所に連絡したところ、土曜日の3時にマネージャが事務所にくるので、その時間にきてくれればすべてOK!といわれ、ほっとしながらどの時間に事務所に行きました。実際、その時間にマネージャが居たのですが、なんと、その日の夕方に行うイベント(住人とのバーベキュー?)の準備で忙しい、といってサインしてくれないんです!「兄は明日飛行機で帰る必要があるのでサインしてくれ!」と何度もお願いしたんですが、全然聞き入れてくれません。すぐそこにマネージャが居るのに!です。早速、アメリカにおける仕事に対する考え方の洗礼を受けた、という感じです。

最終結果
結局、契約を全て完了できぬまま、兄は日曜日に飛行機で自宅に帰りました。最終的には、8月19日の火曜日に無事に入居でき、契約書類は電子メールにて兄に送付され、サインに対し公証人によるスタンプを得て、事務所に郵送してもらいました。兄にはかなり手数をかけてしまいました。本当にごめんなさい。そしてありがとう!

2008年8月28日木曜日

入学手続き

OIPSで最初の手続き
Gomaa先生とのランチの後、OIPS(Office of International Programs and Service)に行って、新留学生としての諸手続きをしました。

OIPSのスタッフの方々はみんなとても感じの良い方ばかりで、渡米してきたばかりの留学生の不安を少しでも和らげようとする気配りが随所に感じられました。最初にF-1ビザに関する登録をした後、健康保険サービスをはじめとするさまざまなサービスの説明を受けました。早速英語のシャワーです。しかし、やはり留学生相手とあって、とても聞き取りやすい話し方をしていただき、よく理解できました。

Social Security Number関連手続き(第一回)
今回、私はGomaa先生のResearch Assistantとしてお給料をいただくため、Social Security Number(SSN)を取得することになります。そのため、SSN取得に関する手続きを行いました。結局、I-9という書類を作成していただき、Tax Coodinatorとのアポイントを取って終了。F-1ビザを保持する学生が就労する場合、税制上の優遇処置があるそうです。
Tax Coodinatorとの面会の後、OIPSが発行するなんとかレターを取得すると、Social Securityオフィスに行ってSSNの取得依頼を出すことができます。(ということで、まだ続きがあるので「第一回」と書きました)

学生証取得
その後、違う建物を訪れて顔写真をとり、すぐに学生証が発行されました。この学生証があると、GMUの周辺を走るCUEバスというローカルバスを無料で利用できるようになります。今住んでいるアパートは、このCUEバスのバス停の目の前なので、無料で大学に通うことができています。

銀行口座開設
アメリカの銀行は、日本と異なり、夜の5~7時ぐらいまで営業しています。そこで、キャンパス内にあるChevy Chase Bankに行ってStudent Accountを開設しました。Chevy Chaseとはメリーランド州にある地名で、そこから名前が来ているようです。Fairfax周辺ではいたるところに支店やATMがあり、非常に便利です。
口座開設にあたり、特に必要な書類はありませんでした。ただ、開設後に届く郵便物の関係で、住所が求められました。まだアパートが決まっていない段階では、たとえばアドバイザーである教授に言って、同教授の部屋の住所を銀行側に伝える方法があるかもしれません。

GMU訪問第一日目は、こうして非常に忙しく、しかしたくさんこなすことができました。次の日はいよいよアパート探しに専念します。以下の写真は、Fairfaxキャンパスの中央部にある、George Masonさんの銅像です。

2008年8月26日火曜日

Hassan Gomaa先生と再会

アメリカに到着した次の日、早速George Mason University(GMU)Fairfaxキャンパスに行きました。

午前中にGMUに行こうかと思ったんですが、第一候補のアパートを見に行ってしまいました。(結局、そのアパートに今住んでいます。結果的には、1日目にこのアパートに訪れて本当に良かったです)
Hassan Gomaa先生とランチの約束をしていたので、 お昼の12時に先生の居室を目指しました。
しかし、キャンパスが広い!建物を見つけるのに苦労してしまい、結局先生の部屋に着いたのは12時10分ぐらいでした。

Gomaa先生はDept. of Computer Scienceの学部長でいらっしゃるため、秘書さんや学部の事務の方々の部屋のすぐ隣にGomaa先生のお部屋がありました。

Gomaa先生はいわゆるビジネスカジュアルなスタイルでした。約2年ぶりの再会。素直にうれしかったです。前日はあまり実感がなかったのですが、先生にお会いしたとき「本当に来てしまった」と感じました。

Fairfaxキャンパスのほぼ中央に位置する、Johnson CenterでGomaa先生と食事しました。「ようこそGMUへ」ということで、ご馳走いただきました。まだ夏休みとあって、あまり混雑していませんでした。

まずは簡単に近況をご報告し、この週はアパート探しに注力したい旨をお伝えしました。その後、GMUについてごく簡単にご紹介いただきました。GMUは全米での5位以内に入るほど、Internationalな学生が多い大学だそうです。その後、Research Assistantとして参加するプロジェクト「Self-Architecting Software Systems (SASSY)」について簡単にご紹介いただきました。まだまだ詳細を把握できていませんが、実行時におけるシステムの再構成等もターゲットに入っているため、組み込みシステムへの適用は難しそうな印象を受けました。

同じ週の木曜日、次の週の火曜日にSASSYプロジェクトのミーティングがあったのですが、いずれも新留学生向けオリエンテーション等の都合上参加することができませんでした。8月28日木曜日のミーティングに参加できそうなので、そこでプロジェクトメンバに自己紹介できそうです。また、詳細についても見えてくるのではないかと思います。

結局、話し込んでしまってランチで2時間ぐらい私に付き合っていただきました。ランチの最後にコーヒーまでご馳走いただきました。あまりにカップが大きくて飲みきれませんでしたが。。。

2008年8月24日日曜日

無事に到着しました

無事に到着したのですが…

自分のパソコンを持ってきていないので、なかなかブログを書くことができないでいました。このエントリも、George Mason Univ.で知り合った日本の学生からパソコンをお借りして書いています。

火山の噴火のせいでフライトの到着が遅延

8月11日の昼3時ごろに成田を予定どおりに離陸したんですが、どこかで火山の噴火があったらしく、通常とは異なりハワイよりのルートを通りました。その結果、予定より1時間以上遅れてアトランタに到着しました。その結果、予定していた国内線に乗ることができず、一本遅い飛行機でワシントンDCに向かいました。結局、ワシントンDCに到着したのは夜の10時ぐらいでした。


元気にやっています!

すでに到着して2週間も経ちました。すこぶる元気です!アパート探し等で大変でしたが、なんとかアパートも見つかり入居も完了しました。運転免許やソーシャルセキュリティ関係の手続きで、まだまだ落ち着きませんが、とにかくあせらないでいこうと思います!

2008年8月10日日曜日

出発!

いよいよ今日、ワシントンDCに向けて出発します!午後発のフライトで、現地時間で同じ日付の夜に到着予定です。

今日まで、親族の方々はもちろんのこと、先日までお世話になった職場の皆様、大学時代にご指導いただいた恩師をはじめとする先生方や同級生のみんな、サッカー仲間等々、多くの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。今まで皆さんに支えられて生きてきたんだと、今回の渡米をきっかけに痛感しました。

今後はこのブログによる状況報告や情報提供等をもってみなさんに少しでも恩返しできればと思います。

以下の写真は、退職した会社の同期入社の仲間からいただいた花束です。寄せ書きしてくれた色紙までいただきました。本当にありがとうございます!

到着の次の日、早速午前中にGMUの留学生センタであるThe Office of International Programs and Services (OIPS)に行き、種々の手続きをします。その後、Gomaa先生とランチの予定で、Research Assistantとしての今後の計画等をお話するはずです。この際、生活立ち上げに関することもいろいろとGomaa先生にお世話になってしまおうと考えています。Gomaa先生とは約2年ぶりの再会で、お会いできるのが非常に楽しみです。

それでは、行ってきます!

P.S.
出発までに留学準備についてブログを書いてしまおうと思っていたんですが、渡米準備に追われてしまい、まだまだ書ききれていません。残りは渡米後に書こうと思います。留学準備に関するエントリにはかならず「留学準備」のタグを付けますので、このタグを追えば留学準備に関する内容は今後もすべて読めると思います。

2008年8月8日金曜日

推薦状

米国大学院に入学するには、推薦状も必要で大抵2〜3通必要になります。大学院によって条件が異なりますが、少なくとも1通は大学教授からの推薦状が求められます。

私の場合、私が大学院生時代にお世話になった恩師である大学教授と、同教授の研究室における当時の講師および助手の方から推薦状をいただきました。

推薦状をいただく場合には、先方がお忙しいところをお願いするので、できればまず自分で作成したサンプルとともに依頼するとよいと思います。私は以下のようなウェブサイトを少し参考にしながら3通りのサンプルを作成しました。

http://gradschool.about.com/od/askingforletters/qt/Letter1.htm
http://gradschool.about.com/od/askingforletters/qt/Letter2.htm
http://www31.ocn.ne.jp/~resume/RcmnLtr_1.html
http://www.sakai.zaq.ne.jp/duaaw503/suisenn-jyou.html

上記はあくまでもサンプルなので、基本的には自分と依頼元との関係を織り交ぜながら自分の良いところを3通りの側面から記述すると良いと思います。前回のエントリに書いたように、基本的にはエッセーが合格の鍵を握るのですが、推薦状も重要だそうです。推薦状においてあまり良い評価でない記述があればやはり問題でしょう。

以上より、推薦状も手を抜く事ができませんね!

2008年8月7日木曜日

エッセー対策

米国大学院に入学するためには、ほとんどの場合以下のような内容のエッセーを執筆し、出願書類に含めることを求められます。
  • 過去の実績
  • その大学院に入学する目的
  • 入学後の研究計画
  • 卒業後のキャリア計画
ただし、エッセーで記述する内容を志望する学科が少し詳細に指定する場合があるので、その場合にはそれに従います。以下はGMUの大学院の入試要領に書かれているエッセーに関する部分です。
In 750 to 1,000 words, state your professional plans and career objectives. Please include your personal qualities and development and how they have influenced your career choice; your reasons for this particular degree in relation to your academic background, professional work experience, and career goals; and your reason for selecting your program at George Mason University.
米国の大学院入試では書類選考によって入学できる学生が決定されます。TOEFLやGREのスコアも重要かもしれませんが、特にこのエッセーが選考において最重要と言われています。他の応募者に埋もれることなく、印象的なエッセーを書くことにより目立つ必要があると言えます。

私の場合、まず卒業後のキャリア計画を書き、それを大学院の入学の目的につなげました。次に過去の実績を記述しつつ現在持っている問題意識を示し、Hassan Gomaa先生との出会いについて書きました。そして、どの出会いをGMUを選んだ理由につなげ、入学後の研究計画を示した後、最後にまとめました。この流れの中で、今までの8年以上の日本企業におけるキャリアを強調しつつ、やはりHassan Gomaa先生との出会いを含めました。

なお、上記のようなエッセーの構成を検討するにあたり、「合格留学入試エッセー実例集」を購入し参考にしました。実際に合格を勝ち取った50人に方々の実際のエッセーが掲載されています。ちょっとした言い回しも参考になりましたが、何よりも冒頭においてエッセーの構成方法(要素とそれらの配置順番のパターン)が説明されていて、非常に参考になりました。またこの本には、TOEFLのスコアが最低基準に達していないためにエッセーに力を入れました、みたいな記述もあり「TOEFLのスコアが最低基準に達していなくても合格できる」という事実を知ることもできます。

2008年8月4日月曜日

GRE対策

GREとは
思い出すのも嫌なGRE(Graduate Record Examination)。GREは、主に米国の大学院へ進学する学生が受験する共通試験です。以下の3つの試験から構成されます。
  • Verbal(英語)
  • Quantitative(数学)
  • Analytical Writing(2種類の論文)
TOEFLのように英語が第2言語である学生向けの試験ではなく、英語が第1言語である学生向けの試験であるため、一つ目のVerbalは彼らにとって"国語"なわけです。そのせいか、Verbalは私たち日本人にとって超難関です

Verbal(英語)対策
正直わかりません!(笑)私も中学1年生以来、20年以上英語の読み書きをしてきましたが、「こんな単語見た事ないぞ」という単語が連発します。この試験対策のためにそういう単語を覚えたところで、今後の人生で役に立つんだろうか、と疑問に感じてしまいます。
一応、「Essential Words for the GRE」という本を使って途中まで勉強しましたが、挫折しつつ試験日を向かえてしまいました。
試験中、とくに単語力を試すセクション(長文のセクションもあり)ではほとんどの問題が当てずっぽうでした。

その結果、私はとてもひどい点数を取ってしまったのですが、GMUのComputer ScienceではVerbalの点数は入学条件にあまり関係なかったようで、なんとか入学が許可されました。

Quantitative(数学)対策
理系の大学院を目指す人にとっては楽な内容で、1、2回分の過去問をやれば満点取れるかもしれません。各問題について4つか5つぐらいの選択肢から正解を選んでいきます。注意点としては、問題文が英語であり数学用語の英単語が分からないと何を答えたら良いかわからない、ということです。ですので、一応準備として、頻出問題の英単語を前もって調べておく必要があります。

Analytical Writing(論文)対策
この試験には、以下の2つの論文課題が出題されます。
  • Issue Task
  • Argument Task
Issue Taskでは、以下のような1〜2行程度の文章が与えられ、それについて賛成か反対の立場に立って論じます。
"It is easy to welcome innovation and accept new ideas. What most people find difficult, however, is accepting the way these new ideas are put into practice."

例えば上記記述に対し「うん、私もそう思う」と思えば賛成の立場で論じます。

Analytical Writingで面白いのはArgument Taskです。若干長めの文章を読み、その文章の論理構造を分析して矛盾点や弱点を指摘します。この問題が他の試験にはない独特な論文問題なので、何回か練習して慣れる必要があるでしょう。

なお、上記Issue TaskおよびArgument Taskについて、なんと全問題が以下のETSウェブサイトで公開されています。
http://www.ets.org/portal/site/ets/menuitem.1488512ecfd5b8849a77b13bc3921509/?vgnextoid=6a9ca76d0edd5010VgnVCM10000022f95190RCRD&vgnextchannel=06c7e3b5f64f4010VgnVCM10000022f95190RCRD

まとめ
もちろん、しっかりした準備が必要でしょう。私はわらをも掴む思いで4,000円以上もする「GREテスト学習法と解法テクニック」という本を買いましたが、どんな試験か把握できるぐらいで必ずしも買う必要はないような気もします。結局、ETSのサイトからダウンロード可能なPowerPrepというソフトウェアで過去問を練習できるので、理系の大学院を目指す人にとってはそれで十分かもしれません(Verbalを捨てる前提です!)

Verbalで高得点を取るのは至難の業だと思います。志望する大学院の入学条件においてVerbalの得点が考慮されないことを祈りましょう!(笑)