2009年8月31日月曜日

CMU訪問

8月27日と28日の二日間、ペンシルバニア州ピッツバーグにあるCMU(Carnegie Melon University)を訪問しました。以前勤めていた会社の先輩がこの日程でCMUを訪問する予定であることを知り、無理を言って同行させていただいたのです。

大慌てで前日の夜に出発
せっかくの訪問だったので、同じ研究プロジェクトSASSYのメンバでCMU卒業生の先生にお願いして、CMUの先生を紹介していただきました。前日まで良い返事をいただけてなかったのですが、26日の午後にようやく返事をいただけて、27日の午前11時に会っていただけることに!
私が住むバージニア州Fairfaxからピッツバーグまでは車で4時間はかかります。大慌てで、モーテルを予約し夜の7時に出発しました。

以下は、高速道路を走ってペンシルバニア州に入ってすぐのインフォメーションにあった看板。結局、そのモーテルに着いたのは夜の11時すぎでした。予約したのはRed Roof Innというモーテル。なかなか快適でした。School of Computer ScienceとComputer Science Department
CMUのコンピュータサイエンス系の学部は次のような組織構造になっています。まず最上位にSchool of Computer Scienceがあります。その下に、Computer Science DepartmentInstitute for Software ResearchRobotics Instituteがあります。このように、"Computer Science"の付く組織が上位と下位組織の双方にあるので、少し混乱してしまいます。

CMUのキャンパスは街中にあるのですが、キャンパス自体はとても広々として芝生がきれいでした。まず、Computer Science Departmentの先生お二人とお会いし、研究内容等についてお話することができました。ちょうど、GHCと呼ばれる新しい建物に引っ越してきたばかりで、その建物の内部はモダンな作りで容易に迷子になりそうでした。まだまだ工事中です。
その次に、Robotics Instituteにお邪魔しました。Robotics Instituteがある建物の一階には、以下のようなロボットが設定されていて、カメラで人を検知し「Good evening」と挨拶してくれます。
Robotics Instituteでは日本から多くの研究者が共同研究に来られていて、そのうちの何人かの方とお会いする機会に恵まれ、興味深いお話をさせていただきました。また、スタッフとして働いている日本人の方も何人かいらっしゃり、そのような方々ともお会いしてお話することができました。GMUでは、Dept. of Computer Science全体でも日本人は私一人であることを思うと、CMUでは多くの日本人が活躍されていてうらやましい限りです。

家に帰ってきたのは夜中の3時前
今回の訪問の最後には、同行させていただいた先輩とRobotics Instituteの先生とともに、ダウンタウンで夕食をご一緒させていただきました。老舗のシーフードレストランでとてもおいしかったです。結局、家路に着いたのは夜の10時半ぐらい。バージニアにある自宅に着いたのは夜中の3時前ぐらいでした。夏休みおしまい
このCMU訪問で、私の人生でおそらく最後の(学生としての長い)夏休みはおしまいです。その締めくくりとして、CMUで活躍されている方々とお会いすることができ、とても充実した二日間でした。

2009年8月20日木曜日

Minimal Perl

現在、2本の論文を同時に執筆中で忙しいにもかかわらず、そういう時に限ってやりたい事がたくさん思いついてしまいます。この本もその一つ。GMUの図書館で本のタイトルを見かけたときに「これだ!」と思い、つい手にとって読んでしまいました。「Minimal Perl」です。Perlを便利なワンライナーとして使う
Perlは、本来とても高機能な、オブジェクト指向もサポートしたプログラミング言語です。世の中には、そのような高機能を詳細に説明したPerl本がたくさん出版されていますが、この本はそのタイトルが示すように、それらの本とは一線を画すユニークな本です。

最近私はEclipseのようなIDEを使うようになり、使う頻度が低くなってきてしまいましたが、それでもやはりgrep, find, sed, awkといったUnixコマンドはとても便利で手放せません。Perlも時々ちょっとした複雑な処理に使ってきました。ただ、特にsedを使って大量ファイルに対してささっと一括文字列置換をしたりする際、「Perlの方が強力な正規表現をサポートしてるし、もうちょっと複雑な処理も出来て良さそうなんやけど、ワンライナーで手軽に済ませたいからなあ」なんてよく感じていました。また、Perlの文法は複雑なのでちょっと使っては忘れてしまっていて、なかなか完全にマスターできていません。

この「Minimal Perl」は、まさにそのような私の想いに応えてくれる本です。大きく2部構成になっていて、Part 1がまさにgrep, find, sed, awkの強力版としてPerlを使う方法を解説しています。Part 2はより複雑なスクリプトの書き方を解説しています。私はPart 1だけ読みました。

Perl as a (better) grep command
grepの代わりになる、Perlのワンライナーの書き方が紹介されています。以下は基本形です。
perl -wnl -e '/RE/ and print;' file file2 ...
マッチしない部分を表示する(grep -v)には、
perl -wnl -e '/RE/ or print;' file file2 ...

Perl as a (better) sed command

以下が基本形です。
perl -wpl -e 's/RE/replacement/g;' file file2 ...
以下は、ファイルを便利に直接書き換えるワンライナー。
perl -i.bak -wpl -e 's/RE/replacement/g;' file file2 ...

Perl as a (better) awk command

特定のフィールドを表示する例は
perl -wnla -e '($fname, undef, $lname)=@F; print "$lname\t$fname";' file

Perl as a (better) find command

findの場合は、完全にPerlで入れ替えるのではなく、以下のようにPerlでfindを補強するテクニックが紹介されています。
find . -type f -print | perl -wnla -e '-T and /RE/ and print;'

この本は手元に置いておきたい
上記のように、この本には豊富なテクニックが例とともに示されていて、手元に置いておきたい本です。図書館で借りた本だったので、とりあえず、可能な限りGoogle Docにメモっておきました。(今は貧乏学生なので。。。)

2009年8月17日月曜日

CNN News Update Podcast

自宅から大学の研究室まで、バス+徒歩で往復1時間弱あります。夏休みに入るまでは、同じGMUの学生とバスで出くわすことが多く、ちょっとした英会話の練習になっていました。ところが、夏休みに入ってからめっきり学生と出くわすことが少なくなり、このちょっとした1時間を有効活用したいと思い始めました。そこで、英語リスニング力強化の一環として、この夏休みからCNNの無料ポッドキャスト"CNN News Update"を聞いています。

同じニュースを異なる表現で
このポッドキャストは1本だいたい約4分で、1時間おきに更新されます。そこで、私は10本程度をiPodに入れて聞いています。1時間おきに更新ということで、同じようなニュースが何度か重複して報道されます。しかし、回によってニュースキャスターが変わったり、ちょっと内容が更新されたりして、同じニュースでも異なる英語表現で伝えられます。一度そのニュースを聞いて、後ほど再度同じ内容のニュースが読まれると、心の準備ができて余裕を持って聞くことができるとともに、異なる表現も知ることができてとても良いと思っています。

世間話にGood
CNNのポッドキャストなので、主な内容は米国でのニュースがほとんど。米国滞在中の私にとっては、オバマ大統領による健康保険大改造に関するニュースなど、身近な話題も多いので興味深く聞くことができています。また、大学での仲間との世間話にも役に立っていて、リスニング力強化とともに一石二鳥です。

難しい
とはいえ、私にとってはかなりレベルが高いです。スピードもさることながら、頻繁に固有名詞(人名、地名)や数字(人口、金額)が出てくるので、詳細を理解するのがとても難しいです。あまり、がっくりすることなく気楽に聞くように心がけています。そうでないと長続きしないので。。。

2009年8月12日水曜日

渡米してから1年経過

本当に早いもので、昨年8月11日に日本を経ってから今日でちょうど1年が経過しました。昨年末に約一ヶ月間、一時帰国していたので、海外滞在暦約11ヶ月ということになります。

この1年を振り返ると、いろいろな事がありすぎてとても書ききれないので、1年前の自分と今の自分との比較に試みたいと思います。

違和感がなくなっている
まず気がついたのは、自分がアメリカで生活していることにすっかり違和感を感じなくなっていることです。去年必死の思いで見つけたアパートに家族と住んでいる自分、キャンパスを歩いている自分、町中で車を運転している自分、外国人と英語に囲まれながら研究・勉強をしている自分、、、。昨年、渡米したての頃を思い出すと、言語をはじめ生活の全てががらりと変わり、とても違和感を感じていたのですが、(良い意味で)だいぶ慣れてきたんだろうと思います。

英語(外国人)に対して度胸がついた
渡米当初、何かと手続きをすることが多く、いろいろな建物に行っては事務の人と話す必要がありました。最初に一声かけるときや、何か物を尋ねるにも、最初は何て言おうかか少し考えて気合を入れてから話しかけていたのを覚えています。Gomaa先生とのミーティングや、SASSYプロジェクトの週一回のミーティングでは、とても緊張していました。今は、そこまで緊張したり気合を入れたりすることなく、それなりに自然に振舞えるようになったような気がします。もちろん、英語力はまだまだでもっと訓練が必要なのですが、少なくとも、上記のような対人場面に対して度胸がついたような気がします。

英語力はまだまだ
まだまだ英語力不足を強く感じます。大学キャンパス内でもいまだに聞き取れないことがしばしば。講義では先生はある程度のスピードで話してくれるので問題ないのですが、研究ミーティングや雑談においてリスニング力不足を強く感じます。より強く英語力不足を感じるのが日常生活で、電話でアパートのメンテナンスについて話したり、病院で子供のことについて話したりする際には四苦八苦しています。
ただ、渡米当初に比べると、よく使う単語が浮かぶスピードが格段に上がった気がします。この「よく使う単語」をこれからどんどん増やせばよいのでしょうか。

良い成果を出さねば、というプレッシャーから開放された
渡米前、「アメリカは厳しい国で成果を出さないとすぐに首になる」という先入観があり、Gomaa先生のリサーチアシスタントを始めた当初、かなりのプレッシャーを(勝手に)感じていました。実際、最初の2008年Fallセメスターはあまり良い成果を出せずにいました。幸い、年が明けて2009年Springセメスターに入ってしばらく頑張っているうちにぼちぼち良い成果が出始めました。また、それと同時に、自分が思っていたよりも、(少なくともGMUでは)リサーチアシスタントというポジションにおいて厳しく成果を問う感じはそれほどなく、むしろ日本と同じように人情的な雰囲気があることがわかってきました。このダブル効果のおかげで、今は当初のような狂ったようなプレッシャーからは開放され、肩の力を抜いて頑張れるようになりました。

就職できるのかという危機感倍増
一方、このひどい不景気のせいで、希望に満ちた渡米当初に比べると、卒業後の就職にかなり危機感を感じています。毎日のように求人情報をネット上で見ていますが、要求されるスキルや経験の多さに圧倒され呆然としてしまいます。また、今の英語力で面接をクリアできるのか、という不安も感じてしまいます。ですが、完璧主義だといつまで経っても応募できないので、自信を持たねばと自分に言い聞かせています。

初心を忘れず
上記のように、今の自分を客観的に眺めてみると、総じて「だいぶ落ち着いた」感じがします。ですが、相当の覚悟で渡米してきた去年の今頃の、あの強い決心は今も忘れずにいます。これからも毎日を大切に研究・勉強・就職活動に頑張りたいと思います。

2009年8月3日月曜日

クールなビジネス道具

Cisco Systems, Inc.に勤めている友人からいただきました。レーザポインタとボールペンです。とてもかっこいいです。聞くところによると、Ciscoグッズはデザインがかっこいいので、日本でちょっとプレミアがつくとかつかないとか。

ちなみに、この友人が会社で無料で手に入れたのを譲ってくれたと思ったら、社内にあるショップでわざわざ私のために購入してくれたそうです。なお、そのショップのことを知っている人は社内外を問わず、ほとんどいないそうです。。。

レーザポインタは、プロジェクタを使ったプレゼン中の際や、プレゼンを聴講中の際であっても、質問をする際に離れた場所から指し示すことができるので、とても便利ですね。