2008年9月17日水曜日

研究プロジェクト"SASSY"

この8月終わりから、私はMS Software Engineeringの学生としてGMUに入学しているわけですが、それと同時にGomaa先生のResearch Assistantとして、(形式的には)週に20時間労働しています。

Dept. of Computer Scienceでは、今年の7月から新しい研究プロジェクト、その名も「SASSY(Self-Architecting Software Systems)」というプロジェクトが始まっています。私のResearch Assistantとしての責務は、このプロジェクトに参加し研究を進める、というものです。

このSASSYプロジェクトは、今年の6月にNSFからgrantされたプロジェクトで、私のResearch Assistantとしてのお給料もそこから出ているのではないかと思われます。

プロジェクトメンバ構成
SASSYプロジェクトのメンバ構成は、教員が4人、学生が私を含め4人、合計8人となっています。教員4人は以下のとおりです。
Dr. MenasceはThe Volgenau SchoolのSenior Associate Deanで、副所長のようなイメージでしょうか。学部長のGomaa先生より偉い方(?)ということになりそうです。そう考えると、DeanとDepartment ChairがプロジェクトメンバであるSASSYプロジェクトは、結構大きなプロジェクトと言えるかもしれません。ちなみに、Dr. Malekは2007年にPhDを取得されたそうなので、ひょっとすると私より年下かもしれません。

純粋なアメリカ人は一人の学生だけで、残りのメンバはみんなアメリカ以外からGMUにやってきた人たち。とても国際色豊かな研究プロジェクトと言えます。

師匠と弟子?
この研究プロジェクトで面白いのは、教員と学生が一対一の関係になっていて、ジェダイの騎士のような「師匠と弟子」の関係になっています。上記4人の教員に対し一人ずつResearch Assistantが付いています。

プロジェクト概要
基本的にSOA(Service Oriented Architecture)をターゲットにしていて、既存のServicesの仕様を基にDomain Expertが若干の抽象度のある要求仕様を作成し、その要求仕様を基に実行可能なソフトウェアを自動生成することを、この研究プロジェクトの目標としています。また、ソフトウェアの自動生成だけでなく、実行時のソフトウェアの再構成やEvolutionもターゲットにしていて、そのようなAdaptationを実現する実行環境も研究対象です。
以上より、ひとまずは組み込みシステムは対象外、と言えると思います。

最悪のシナリオ?
このプロジェクトに参加する前、日本に居る頃、「Research Assistantとしての仕事ってどういうものなのだろう?」といろいろと想像していました。私にとって一番楽なシナリオは、ある程度研究が進んでいて「このアイデアを具現化するツールをちょっと作ってみて」とか「データを採るためのプログラムを作って、データを採って」といったものです。一方、最悪のシナリオは「何か好きなことをやっていいよ。その暁には論文も書きましょう」というものです。
そして、今回はこの最悪なシナリオが当たってしまいました。現在、多くの論文を読んだり調べたりしながら、研究の方向性を模索中です。

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