2009年6月15日月曜日

2つのキャリアパス

毎週土曜日は子どもの日本語学校があり、多くの日本人の方にお会いすることができます。先週の土曜日は、子どもが学校で勉強している間に、日本語学校で知り合った方のお宅にお邪魔しました。その方はMotorola USAに勤めていらっしゃるエンジニア、ということで仕事環境等いろいろとお話を伺うことができました。

その方はもともと日本でMotorolaの日本法人に勤めていたのですが、米国からの派遣エンジニアと仕事をするにつれて米国で仕事をしたいという想いが強くなり、異動を希望されたそうです。現在は、顧客先に常駐するシステムエンジニアのような仕事をされているそうです。

2つあるキャリアパス
Motorolaでは、マネージャのキャリアパスと、エンジニアのキャリアパスという、2つのキャリアパスがはっきりと定義されていて、各自が自由に選べるそうです。米国ではアメリカ人をはじめ、中国人やインド人等、さまざまなバックグラウンドを持ったエンジニアがたくさんいるそうで、なによりも日本人とは異なるため、そのような多種多様な人たちを纏め上げるのは一苦労だそうで、とてもマネージャにはなりたくない、とその方はおっしゃっていました。

分業がはっきりしている
この方はソフトウェアエンジニアではなく分野が異なるため、詳細はよくわかりませんでしたが、各自の仕事範囲がかなりはっきり分かれているそうで、良くいえば楽だとおっしゃっていたのが印象的です。きっと、その弊害があるのではないかと想像するのですが。。。

いつレイオフされるかわからない
特にこの不況のせいで、いつ首を切られるかわからない、とおっしゃっていました。自分の周りでレイオフされる仲間を多数見てこられたそうです。きっとその方は優秀なのだと思います、その方はMotorolaに10年以上勤務されています。ただ現在は、上記のように顧客先に常駐して顧客のシステム構築をサポートするポジションなため、この案件がなくなってしまったらどうなるかわからない、とおっしゃっていました。

サラリーネゴシエーションはない?
Motorolaでは、毎年はじめに目標を立て、終わりに評価をするが、生々しい額の交渉はしないそうです。ほぼ毎年昇給があったそうですが、今年は不況のせいで初めて昇給がなかったそうです。

上記のうち、やはり「2つあるキャリアパス」のお話が印象的でした。米国にはさまざま国籍の人が働いていて、みんながみんな日本人のようにまじめで従順ではないと思うので、そのような人たちを纏め上げるマネージャというポジションは本当に大変そうです。一方、エンジニアとしてずっとやっていくには、日進月歩で進化する技術に追従しながらスキルアップを継続する必要があるため、どの国にいようが大変だと思います。となると、あとは好き嫌いの問題、あるいは向き不向きの問題になるのではないでしょうか。とにかく、上記の2つの道を選べる、というのはとても素晴らしいことですね。

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