この不況のせいもあり、ジョシュアさんはBrandClick.Incのビジネスを売却し、現在はある会社のVice Presidentをしています。久しぶりに社員として働くことにちょっと違和感を感じているそうで、今も新しいビジネスアイデアを夜な夜な考えているとか。その証拠にこのようなウェブサイトを構え、チャンスを伺っているのではないでしょうか。
「バイリンガルの恩恵」に疑問符
ジョシュアさんの奥さんは、日本語、英語、ドイツ語を話せるトリリンガル。ちょうど前日に参加したセミナー「二言語環境に育つ子供たち」についてお話しし、以下の「バイリンガルの恩恵」についてどう思うか尋ねました。「実際にこのような恩恵を受けていますか?」
上記のうち、上から三番目については疑問だ、とおっしゃっていました。彼女は、日本で生まれ、小さいころにドイツで育ち、現在は米国に在住しています。大人になるまでの過程の中で、自分がいったい何人なのか分からなくなりずっと悩んできた、といいます。つい最近、米国国籍を取得し、ようやくこの悩みから解放されたような気がする、とおっしゃっていました。この悩みを乗り越えるまで、上記三番目の恩恵を受けられるかは疑問だ、とおっしゃっていました。
- 豊かな言語文化体験
- コミュニケーションの量と質が向上する
- 自分を肯定的にとらえ、自信が生まれる
- 柔軟性のある考え方、言語学習能力向上
- 進路の選択肢が広がる
Japan: Robot Nation
話し変わって、ジョシュアは奥さんの影響もあり日常的に日本に興味を持っています。会話の中で、Japan: Robot Nationというビデオについて教えてくれました。
このビデオでは、日本の少子化/高齢化問題について取りあげています。少子化の原因として、働く女性の増加、疲れ果てている男性、等を指摘しています。そして、近い将来日本が迎える超高齢化社会を支えていく方法について議論しています。一つの選択肢は移民の受け入れ。しかし、日本の現状では、すでに移民労働者によって製造現場等を支えられているにも関わらず、治安悪化の懸念を感じる人が多いことや、差別の現実を指摘し、この選択肢の難しさを指摘しています。
そこで、超高齢化社会を支える方法として、日本はロボットを選択肢として考えている、というのがこのビデオのストーリーです。
アメリカは移民の国。移民を受け入れて発展してきました。日本は今、深刻な少子化問題を抱えています。これからどうやって発展していくのか、あるいは少なくともどうやって高齢者を支えていけばよいのか、考えさせられました。
1 件のコメント:
凄いですね。女性が社会に進出し、男性が仕事で疲労困憊、また高齢化の問題もあり。日本男性自身の意識改革が必要だと思います。欧米の男性は女性をよく手伝うので、私もそれを見習おうと思います。少なくとも、私が結婚するであろう相手に対しては。結婚できるかどうかもわからないのですが・・・(笑)
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