2008年9月12日金曜日

初講義その2

2008年度Fallセメスターでは、私は2つの講義を登録しています。一つは昨日紹介したSWE620、もう一つが今日紹介するSWE621です。SWE620は水曜日の16:30-19:10、SWE621は木曜日の16:30-19:10です。

SWE621
講義名は「SWE621: Software Modeling and Architectural Design」。以下、シラバスからの引用です。
Prerequisite: SWE 619, with 620 recommended, or permission of instructor. MSCS students may substitute CS 540 and 571 for SWE 619. Concepts and methods for architectural design of large-scale software systems. Introduces fundamental design concepts and design notations. Presents, compares several design methods. In-depth study of object-oriented analysis and design modeling using the Unified Modeling Language (UML) notation. Students participate in group project on object-oriented software design.
講師は我がDr. Hassan Gomaa先生。この講義で必須とされる教科書の著者でもあります。
実はこの講義は私にとって完全な復習となります。2年前に、以前勤めていた会社の研修の一環でGomaa先生が来日し、この講義の内容の5日間コースを受講したからです。このときに初めてGomaa先生と出会いました。

この講義の内容は有名な設計手法「COMET(Concurrent Object Modeling and Architectural Design)」です。、MS Software Engineeringをはじめいくつかの学科の中心となるコースとなっていて、PhDコースに入学する際の試験科目の一つにもなっています。

講義開始
前日の講義のように各自の自己紹介はなく、すぐに内容に入りました。Gomaa先生による講義はとても懐かしい感じがして2年前を思い出しました。ただ、2年前はUML1.3の記法を用いていましたが、今回の講義ではUML2.0が使用されています。特に大きく変わるところはありませんが。
この講義は、インターネットを介して受講している学生がいるため、先生はマイクを装着し手元の画面に対しペン操作しながらポインタを移動させたり線を描いたりされます。この遠隔講義はこの学期から初めて導入されたシステムのようで、レスポンスが悪かったり良くハングアップします。そのたびに先生は電話で技術者を呼び出す、という感じで、今のところ受講生が時間をもてあます時間帯がたまにあります。

グループ構成
この講義も4週目くらいからグループ作業が予定されています。初回はグループを構成しませんでした。前回の講義のように、自分にとって有益なメンバがいるグループに入りたいと考えていました。ところが、後日Gomaa先生との研究ミーティングのとき、「SWE621はあなたにとって復習だから、グループワークは一人でやりなさい。課題内容も他の学生とは別の、今の研究に有用なものにしよう。」と言われました。うーむ、うれしいのやら悲しいのやら。
COMETの理解と設計には自信があるので、グループワークの際には設計に関する意見が分かれたときの英語による議論が、自分にとって良い英語の練習になると思っていたので、ちょっと残念です。一方で、同じような設計をもう一度やるのはちょっと退屈ですし、サンプルレベルの設計を複数人でやるのは正直非効率だと考えているので、そういう意味では効率的に宿題をやれて良いかもしれません。

講義の様子
前日の講義と同様、活発な議論は一切なく、先生が一方的にしゃべる時間がほとんどでした。ただ、初回はイントロダクションであったし、つい昨日の9月11日が3回目の講義でしたが、そのときはスタティックモデリングの詳細に入っていったので、たくさん質問がありました。内容を知っているくせに、昨日は私も一回質問しちゃいました。

0 件のコメント: