2008年10月14日火曜日

中間テスト間近

10月15日水曜日に、SWE620の中間テストがあります。SWE620についてはこのエントリで紹介したように、ソフトウェアの要求分析に関する講義です。幸い、もうひとつの講義SWE621については中間テストはありません。

先生によると、明日のテストでは50%ぐらいがユースケースモデリングに関する問題になるそうです。教科書は持ち込み不可。何か用語の説明をしろ、みたいな記憶力を試すような無意味な問題が出ないかどうか心配です。

とりあえず先生のアドバイスに従い、先週末まる二日かけて、今まで講義でカバーされてきた範囲に対応する章について、教科書を読みました。この講義で使用している教科書は、以前ご紹介したとおり、以下の2冊です。
Managing Software Requirements
左側の本はとにかく読みにくい!ちょっと砕けた表現が多く、見慣れない単語が頻発で、内容はたいしたことないのに、理解するのにかなり苦労しました。内容としては、要求分析の段階で入れ込んでしまった誤りを修正するコストは実装の段階で入れ込んでしまった誤りを修正するコストの10倍20倍だから要求分析が重要だ、とか、ステークホルダーからニーズを引き出そう、とか、顧客にインタビューするときは○○に気をつけよう、とか、ステークホルダーや顧客や潜在的ユーザを呼んで要求分析ワークショップを開きましょう、とかいったような人的要素が多く含まれるテクニックが書かれています。

Advanced Use Case Modeling
一方、右側の本はとても読みやすいです。日ごろ読んでいる技術文書と同様の英語で書かれています。内容はタイトルのとおり、ユースケースモデリングに関するもので、アクターの見つけ方、ユースケースの見つけ方、ユースケース記述の記述方法等が書かれています。この本の著者でこのクラスの講師でもあるDr. Frank Armourは、要求分析の経験が豊富なようで、この本には経験に基づく多くのベストプラクティス、注意事項等が随所にちりばめられています。確かに、ユースケース記述を書くのは一見簡単そうですが、目的に応じて詳細度をコントロールする必要があるなど、結構難しいと思います。例えば、まだ要求事項の洗い出しの段階で、あまりに詳細なユースケース記述を作ってしまうと、ステークホルダーが理解できなかったり、重要な要求を見逃したりしてしまう危険性があります。
したがって、この本では、段階的に目的に応じてユースケースモデルを詳細化していくプロセスフレームワークを提案しています。

果たしてテストの結果はいかに
先週末の3連休はとても良い天気だったにもかかわらず、丸2日をこのテスト勉強に費やしました。教科書を読んで内容は理解したような気はするんですが、細かいところを記憶したわけではないので、そこが心配です。本番では、自然な文章で書かれた問題文からアクター、ユースケースを抽出し、ユースケースモデルを作成せよ、みたいな問題だったらなんとかなりそうなんですが。。。今回、人生初めての米国大学のテスト受験!正直、ちょっと不安ですが、頑張りたいと思います。

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